20180318

私がわかる映画

所謂インディーズ映画というのをよく知らないし、
実際俳優さんやら何も知らずに観たんだけど、
なんかすごいなと思って結果二回観ることになった、「かぞくへ」。
一度目に、なんてわかりやすいのだろう!という感想。
登場人物の状況と人間性、台詞にない気持ちの揺れが手に取るようにわかる。
最初、こんなにわかりやすくしていいの?って思ったんだけど
じゃなくて、伝わるよう作られてて
伝わるよう演じられてるんだなと気づく。
一度目の何だったんだろうあの感じ…っていうのを一週間引きずったため、二回みた。

始まって5分で人物たちを好きになってて、かなり一気に観てしまう。
そしてラストの不安を煽る長回し、からの安堵がものすごかった…
完全なる感情移入はドラえもんを応援する子どもと同じだったんじゃないか…

低予算だからと言えばそれまでかもだけど、いろんなものが可視化されてなくて
けどそれがもし見えてても余計だったろうと思えるし、
なんかすごく変な感じもするんだけど、夢中で観てしまったのでした。

携帯での通話が多用されてるんだけどツールとして際立ちすぎてないとか、
「今大丈夫?」って必ずきくのとか、
それに対する答えが変わった瞬間とか凄って思うし
いろいろと伏線が張られてて、それも気付きやすくて、
意図が伝わってくるのと、でもそれが鼻につかないのと、
私にとってはわかりやすさがすごくありがたいし、
ものすごいバランスのよい気持ちの良い作品でした。
好きなシーンいっぱいあるんですが、
観てなくて大丈夫なシーンが一個もないっていう…怖い怖い

橋というシチュエーションはベタといえばベタなのかもしれないけど
橋を渡りきってしまったら旭は本当にひとりになってしまう…やめて〜やめて〜どーするんだ、どー回収すんだよ〜っていう散々不安と期待煽られるの最高。
欲をいえばエンドロールの曲もう少しオシャレでもよかったんじゃないかなー。
そこもなんか意味がありそうだけど。


しかし。
映画館で音の出るもの食べる人っていなくならないね。
食べるなって言わないんだけどさ、チョイスがさ。
「この世界の片隅に」でヨーグレット(アルミ割るやつ)とかさ、
「かぞくへ」でじゃがりことかさ、
そのチョイスが作品にそぐわないことがイラつくんだよな。
センスが悪いなあと思っちゃう。






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