20140916

東京の演芸終演


東京の演芸無事終了いたしました~~
各所たくさんイベントのあった日に演芸を選んできてくださり、ほんとうにありがとうございました。
みなさまのおかげで出演者一同思いきり演じることができました。

さて…
当日を迎えるまでにあまり全容を説明するのもお笑いとして野暮だと思っていたのでしたが、
そもそもこのイベントは5月のバサラブックス取り壊し及び改装記念にやらせていただいた「東京の演奏in バサラブックス」に端を発します。
あの日に中華街での打ち上げでの「僕一回コントやってみたいんだよね」というあだち麗三郎のひとことから始まりました。
呑みノリで「東京の演芸」だな!ということになり、たぶん全員がだと思いますがマジでやるのという疑いと、いやマジでやるよというやる気、と半々の感じだったかと。

どうなるのかよくわかんなかったのです。

しかし結果としてとても良いイベントを彼・彼女らはやってくれました。

最初は正直、私は「東京の演芸」って名前がついてしまったからにはやるしかない…という気持ちだけでした。軽いヤケクソのような…
どういうネタができているのかもわからないし全員のお笑いの力も未知
けれども無意識下に「この人らやってくれる」という妙な信頼があったようです。中華街で決まったメンバー然り、あとからお願いしたコンビ然り。

初めてだから・普段は音楽をやってる人が主だから・っていうことで許される、アドバンテージがある。
そこを彼らがどうするかってトコロだったんだと思います、分かれ目は。
だからさすがなのは、誰一人、初めてだもん!別にお笑いやってないもん!ていう言い訳に逃げた人がいなかった。

多分彼らに言わせたらそんなのやるからには当然って言うだろうし、外からはやるからには当たり前じゃんって思うだろうけれど、それはすごいことです。

あまりこんなことを書くとつまんなくなるかもしれないけどね…みんなすごい人たちだなあと私はつくづく思ったのです。

一番手にやってくれた人間時代は伴瀬と関根さん。
ネタ作りや構成の初速がはやく、私はなんとなく安心していたコンビだったので、辛いトップバッターをやってもらいました。
やさしいニセ編集長となんだかかわいい半田さんという設定がジワジワくるんだけれど、関根さんと伴ちゃんのいつもの空気感がまんま出ていてめちゃ自然だったと思う。
特に、地味さゆえかなり味わいが深い言葉遊びが伴瀬らしく、長っ!と思いながらも(笑)ワクワクしました。

蛇足ではありますが今回人間時代、ノンとハナ子、ライスカリーは私がコンビ名をつけさせていただきまして、提案して採用してもらえたことが嬉しかったです。

けど二番手のライスカリーは「ライスカレー」とネーミングしたら「カリーにします」と言ってきて、
んでその通りのネタをやってくれました。
人間時代もかなり「人間時代」なネタだったとおもうけど、彼らはネタを作ったあとに名前がついたそうで、寄せた・無意識に寄った感じもまた、裏話ですがぐっときます。

ジュンヤさんと藤森さんの持つなんかよくわからないポテンシャル、やっぱなんだかすごいです!グダグダなことも覚悟していたのに、一番「お笑いっぽい」王道なネタだった。
いっこく堂がかなり気に入りました…
普通に曲がよかったのでライスカリーというユニットもいけるふうです。ジュンヤさんは笛が上手い。

三番手ノンとハナ子。
ある意味夢のユニット。
みずきちゃんは最初あだハラにトリオとして入る話だったのがクビになったので(笑)大好きな飯田華子さんとやっちゃえ!ってことになりました。飯田さんが受けてくれてよかった!
こちらもみずきちゃんの良いトラックとメロディ、いつもの飯田さんの選曲の良いセンスがよくからみあっていました。
曲だけではなく飯田さんの女王の実力とみずきちゃんの健全な狂気が当然のように合わさって、
飯田さんがいつもやっている下品な内容のようでいて品があり、B級な設定なはずなのに高尚な物語のカラーをみずきちゃんが完全に継承していて違和感やズレがなかった。

真打ち?登場、四番手あだち&充。
あだちゃんとハラさん意外すぎる組み合わせと思っていましたが、並んでみるとサイズ感や空気感がかなりコンビっぽかった。
練習時間は誰にも負けないって感じでしたが、演技でその成果がわかったのはもちろん、台本がすごい良くできてた。ミラクル入ってた。
あだちゃんの僕コントやりたいはダテじゃなかった!
「ベルリンブルー」と「楽しい暮らし」の名曲さをおかゆで感じるとは…

そして一番手以上にプレッシャーがあったであろう五番手トリのJリーグ。

飯田さん、まぶちゃん、Jリーグはあとからのオファーだったのに受けてくれたこと本当に感謝です。

私は前日にお借りしたのっぽのグーニーを聴いていたので(もちろんめちゃ良い)、初の田中さんとのカラミが演芸なのかと複雑な思いではありましたが、なんにせよ嬉しいこと。
最近私は高木の潤さんをリスペクトしているのですが、彼の良さよくでていた。田中の淳さんの活かし方もよくわかってるなあって、やっぱ潤くんすごい子!
身体能力の均衡具合がまずウケるうえに、あの他愛ない会話がやばすぎた。
確かにツッコミの入ったあれは漫才でした。
あと2、3ポーズ見たかったな~。
普通にユニ萌えしました。

思えばライスカリーの二人以外のコンビは今までそんなにカラミのない人たちの組み合わせだったけど、演芸を通してコンビ愛が生まれていた!その光景は、ハラさん曰く共に血と汗を流したのだから、というまさにそれなのでしょう。苦難を共にし、けれど楽しかったって感じがみんなから伝わってきました。

そんな中で孤軍奮闘、司会の土岐くんが作ってくれた空気は貴重なものだったと思います。
みずきちゃんが土岐さんがいいのではと提案してくれて、私もそれしかない!と思ったとおり、土岐くんが喋りだすだけで一気にあたたかい空気になる。
MCが面白い人はたくさんいるけれど、私は土岐くんのMCが一番「心に残る笑い」があると思っている。なんども思い出しては楽しくなれる。
不思議な力だと思う。お客さんのためにも演者のためにも東京の演芸に必要なのは確かにあれでした。
さすが!

半田さん、ロボット店員、節子にダイアナ姉さん、まぶちゃんというキャラクターたちと、
あくちゃがわしょう。
カレーじゃなくてよカリーだろ。
…おかあさん!。
ライスはおかゆ。
俺はね、太陽になりたい。
といった名ゼリフの数々。

全部がきちんと印象に残ったネタ…

打ち合わせなしでもかぶることがなかった設定…
そして普通に笑い楽しめたこと…
みんな偉いなあ!

そしてまた打ち上げの席では反省と賞賛と創作と練習に関し、また何故か改良や次のネタに関する話でもちきりだったのはつまりまたやりたいと、
この日に燃焼し楽しんで悔いのなかったはずの(これも素晴らしい)彼らが、なんかまたやるつもり風だったのが、
もしまたやらないとしても良いイベントだったのだなあと…
やっぱりみんなすごいと思ったのでした。
今回これをやったからどうだということはないはずだけど、表現をすることに丁寧な貪欲さのあるみんなをやはり尊敬します。

私は東京の演奏もやらずに演芸をやったけれど、いま要ることをいまやればいいんだなーと演者のみなさんが思わせてくれました。
もしまた次にやれることがあれば、さらなる改善をするだけです。

お集まりいただき本当にありがとうございました。笑ってくれてありがとう。ほんとに怖かったです。
 



スペシャルサンクス、原さん、りんちゃん、服部さん。
 










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